【東大寺】お水取り 2018 この時期だけの二月堂の風景と混雑予想
お水取り本行が始まる前の二月堂周辺を散策してきました
あちらこちらに鹿がいます。みなさま、奈良には県内どこにでも鹿がお散歩していると思われていますが
基本、奈良公園にしか出没しません。
世界遺産「東大寺」の横、鏡池を上がっていくと二月堂です。
珍しい、薬湯を見つけました。
病人の救済に尽くした光明皇后の、薬湯は、血行を良くする大和トウキやジュウヤクなど8種類の生薬が配合され
冷え性や神経痛、肩凝りなどに効果があるらしいです。
類似成分の薬湯は、今でも二月堂修二会本行中に使われて
練行衆の疲労回復に役立っているらしいです。
2袋入りで700円ですが疲れた自分へのご褒美にちょっとした贅沢もいいかも。
とてもあたたまって、疲れがとれるそうです。
でちょうどいい奈良土産になるのではないでしょうか。
この時期ならではの二月堂の階段上の「結界」
欄干の上から、階段の下まで張られています。
電線と似ているので、気がつきにくのですが、修二会の時期にはあちこちに結果が貼られています。
なぜ、結界を張るのでしょう?
結界は聖域を示し、悪霊や穢れを嫌って、清らかな世界で修二会を勤めるためのものだそうです。
塔頭や別火坊の輪注連も同じように清らかな場所であることを示しているそうです。
塔頭や別火坊の輪注連を見つけました。
他にもお水取りの井戸がある所にも結界がー・
そして、お松明の用意がされていました。
修二会のおこりと目的
日常犯している、過ちを本尊の十一面観音の前で懺悔することを意味しています。
この懺悔をする僧侶たちは「練行衆(れんぎょうしゅう)」と呼ばれます。
全ての人々の罪を代わって懺悔する、観音様と人々の間の媒介者の役割を果たすものであるから
よほど、覚悟してかからないといけないそうです。
袈裟や衣をたくし上げ、内陣を走り回る「走り」
人々の煩悩を焼き尽くすため、大松明をうち降る「だったん」と呼ばれる火の行法
青衣女人の登場でほのかなロマンを思わせる「過去帳」の奉読など
幻想的な行事が続き、聴聞者を1200有余年前の世界にいざないます。
お松明はいつ灯される?【日程と本数】
3月1日(木)~11日(日) ・・・19時 [10本])
3月12日(月)・・・19時30分[11本]
3月13日(火)・・・19時[10本]
3月14日(水)・・・18時30分[10本]
混雑予想
・土日
・3月12日
・3月14日(最終日)
翌13日の深夜にお水取りがあることと、期間中で一番大きな松明を使うことから、大変な混雑が予想されます。
お松明は3月12日しか見ることができないと、勘違いされている方がいらっしゃるかもしれません。
まだまだ夜は冷える奈良です。暖かい服装と、なるべく平日に行かれることをおすすめします。