【2018・4月末まで見ごろ】奈良・唐招提寺 鑑真和上ゆかりの“瓊花”(けいか)。

唐招提寺(奈良市)の御影堂・供華園(くげえん)で、道寺を開いた鑑真和上の故郷、中国・揚州の名花として知られる「瓊花(けいか)」が、見ごろを迎えています。

鑑真大和上と唐招提寺

鑑真大和上

688~763年
唐の揚州に生まれ、14歳で出家し、洛陽・長安で修行を積み、713年に故郷の大雲寺に戻り、江南第一の大師と称されました。
天宝元年(742)、第9次遣唐使船で唐を訪れていた留学僧・栄叡(ようえい)、普照(ふしょう)から、朝廷の「伝戒の師」としての招請を受け、渡日を決意。その後の12年間に5回の渡航を試みて失敗、次第に視力を失うこととなりましたが、天平勝宝5年(753)、6回目にして遂に日本の地を踏まれました。以後、76歳までの10年間のうち5年を東大寺で、残りの5年を唐招提寺で過ごされ、天皇を始めとする多くの人々に授戒をされました。
その渡航の様子は、「東征伝絵巻」(重文)に描かれています。

唐招提寺

唐招提寺は、南都六宗の一つである律宗の総本山です。
多くの苦難の末、来日をはたされた鑑真大和上は、東大寺で5年を過ごした後、新田部(にたべ)親王の旧宅地(現在の奈良市五条町)を下賜されて、天平宝字3年(759)に戒律を学ぶ人たちのための修行の道場を開きました。
「唐律招提」と名付けられ鑑真和上の私寺として始まった当初は、講堂や新田部親王の旧宅を改造した経蔵、宝蔵などがあるだけでした。
金堂は8世紀後半、鑑真和上の弟子の一人であった如宝の尽力により、完成したといわれます。
現在では、奈良時代建立の金堂、講堂が天平の息吹を伝える、貴重な伽藍となっています。

唐招提寺の瓊花(けいか)は今が見ごろ

唐招提寺では、瓊花は鑑真大和上没後1200年の昭和38年に中国仏教協会から1株贈られ、その後約10株まで増えました。

 

今年は開花が一週間ほど早く、いままさに、見ごろ。白く清楚な花を咲かせています。見ごろは4月いっぱいの見込みです。

瓊花は種子で殖えないため接ぎ木で増やしますが、隋の煬帝がこの花を愛し、門外不出にしたのだといいます。

瓊花。スイカズラ科ガマズミ属の半常緑低木で、ガクアジサイに似ていますが、瓊花は果物のようなたいへん良い香りがするのです。
甘い香りに誘われて、美しい蝶が飛び交うようです。この瓊花の香りを味わうことのできる特製のお香が、唐招提寺の売店で販売されています。

 

唐招提寺

  • 〒630-8032
  • 奈良県奈良市五条町13-46
  • TEL 0742-33-7900
  • 拝観時間:8.30~17時 (受付は16.30分まで)

見れる時期が短い花で、見た目がアジサイに似ています。

せっかくのGW今しか見れない、瓊花を是非、ご覧になってください。

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