奈良 お水取り 2018 ・2月23日は「花こしらえ」。二月堂の糊こぼし椿が好きです。
「東大寺のお水取りがすむと春が来る」と言われています。
二月堂修二会が、「お水取り」「お松明(たいまつ)」と呼ばれる言われ。
「お水取り」「お松明(たいまつ)」と呼ばれる二月堂修二会は、
東大寺の初代別当良弁(ろうべん)僧正の高弟であった実忠和尚が、大仏開眼と同じ天平勝宝4(752)年から
始めたもので、一度も絶えることなく続けられています。
修二会は正しくは十一面悔過(けか)法と呼ばれます。
十一面とは二月堂の本尊である十一面観音菩薩のことです。
悔過とは、私たちが日常犯している様々な過ちを悔い改めることで、
観音さまの前で、過ちを懺悔します。
その中で<お水取り>や<お松明>が行われています。
3月1日より2週間にわたって行われますが、
元は旧暦2月に厳修する法会(ほうえ)という意味をこめて「修二会」と呼ばれています。
二月堂の名もこのことに由来しています。
糊こぼし椿
懺悔役を担うのが練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる籠もりの僧です。
3月1日からの本行に備え、2月20日より別火(べっか)と呼ばれる前行が始まります。
普段の生活を断ち切って心身を浄めます。
いくつかある準備のひとつが2月23日の「花こしらえ」です。
僧侶たちは二月堂の須弥壇(しゅみだん)を飾る椿の造花を作ります。
和紙で作られた椿は美しく、「糊こぼし」という椿を模っています。
糊をこぼしてしまったかのような斑点があるからだそうです。
二月堂の社務所には、その椿を模したお守りや土鈴、におい袋などが売られています。
春の訪れのように、皆にいいことが起こればいいなという願いが込められているそうです。
最近気になる椿の雑貨
ちりめんの椿のコスメポーチ。小ぶりのようで、けっこう入ります。
お松明(たいまつ)
3月1日からの本行のうち毎夜、堂に上がる練行衆の足元を照らす道明かりとして、大きな松明に火が灯されます。
3月12日はひときわ大きな籠松明(全長8メートル)が登場します。
同じ12日の夜半過ぎには、二月堂下の広場にある若狭井(わかさい)という井戸から
観音さまにお供えする「お香水(こうずい)」をくみ上げる儀式があります。
このため、修二会はお水取り・お松明とも呼ばれるようになりました。
本行前ならではの風景に会いたい。
3月1日からの本行前の、奈良の町には、この季節ならではの風景があります。
別火坊の門に輪注連(ワジメ)。塔頭とは東大寺の境内にある小さな寺院の事です。
東大寺には塔頭がたくさんあるそうで、八重桜で有名な知足院も塔頭です。
輪注連が掛けてあるのは、この塔頭から連行衆が出ていると言うことで連行衆が出ていない門には輪注連はありません。
今年は、この輪注連(ワジメ)を見に行く予定です。
地元だからこそ見れる風景を週末、見に行ってきますね。
「お水取り」2018 日程
- 修二会日程 3月1日(木)~3月14日(水)
- お松明 毎日19時~
- 3月12日(月)は19時半~
- 3月14日(水)は18時半。
修二会の期間中毎日、10本40kg長さ7mの松明が回廊を走ります
13日未明の「お水取り」に先んじて行われる12日の籠松明(かごたいまつ)。
籠松明は12日で 重さ70kg、直径70cm、竿の長さ8mと他の日と比べてずっと大きくなります。
お松明を見る場所は二か所
①二月堂前の広場
②第二拝観席
【問合せ】0742-22-5511寺務所
アクセス
電車からのアクセス
JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から–東口2番のりば–市内循環バス外回り
「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分・近鉄奈良駅から徒歩約20分
車からのアクセス
・名神高速道「京都南IC」~京奈和自動車道経由約60分
・京奈和自動車道「木津IC」南へ約7km
・第2阪奈有料道路「宝来IC」東へ約8km
・西名阪自動車道「天理IC」~R169経由北へ約10km